小口現金って何だろう?前渡し~補給までの処理について

小口現金

小口現金とは、日々発生する細かい出費のために手元に置いておく少額の現金のことです。

小口現金を前渡ししたとき

(問題)
ハル㈱は、小口現金100円を小切手を振り出して小口現金係に前渡しした。
なお、ハル㈱では※ 定額資金前渡法を採用している。

借方科目金額貸方科目金額
小口現金100当座預金100

借方(左)
小口現金は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。

貸方(右)
当座預金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。

※ 定額資金前渡法(インプレスト・システム)とは、一定金額を小口現金係に前渡ししておく方法のことです。

※ 簿記の基礎を学びたい方はこちらへどうぞ

小口現金で支払ったとき

(問題)
小口現金係は、ボールペン代10円と電車代20円を小口現金で支払った。

仕訳なし

記帳するのは経理部の人なので、この時点では仕訳をしません。

支払いの報告を受けたとき

(問題)
小口現金係からボールペン代10円と電車代20円を小口現金で支払ったとの報告を受けた。

借方科目金額貸方科目金額
※1 消耗品費10小口現金30
※2 旅費交通費20

※1 消耗品費とは、文房具など購入金額が10万円未満か使用可能期間が1年未満のものをいいます。
※2 旅費交通費とは、バスや電車などの交通費や出張時の宿泊費などをいいます。

借方(左)
消耗品費は費用なので、増えるときは借方(左)に配置します。

旅費交通費は費用なので、増えるときは借方(左)に配置します。

貸方(右)
小口現金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。

小口現金の補給を受けたとき

(問題)
小口現金係からの支払報告に基づいて、小切手30円を振り出して補給した。
なお、ハル㈱では定額資金前渡法を採用している。

借方科目金額貸方科目金額
小口現金30当座預金30

借方(左)
小口現金は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。

貸方(右)
当座預金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。