貸付金と借入金って何だろう?お金の貸し借りと利息のやり取りについて

貸付金

貸付金とは、将来返してもらう約束で貸し付ける金銭のことです。

お金を貸し付けたとき

(問題)
ハル㈱は、カリン㈱に現金100円を貸し付けた。

借方科目金額貸方科目金額
貸付金100現金100

借方(左)
貸付金は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。(後日、お金を返してもらう権利が発生したため)

貸方(右)
現金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。

※ 簿記の基礎を学びたい方はこちらへどうぞ

お金を返してもらったとき

(問題)
ハル㈱は、カリン㈱から貸付金100円とともに利息10円を現金で受け取った。

借方科目金額貸方科目金額
現金110貸付金100
受取利息10

借方(左)
現金は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。

貸方(右)
貸付金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。(後日、お金を返してもらう権利がなくなるため)

受取利息は収益なので、増えるときは貸方(右)に配置します。(利息を受け取るときに使う勘定科目は受取利息です)

借入金

借入金とは、将来返す約束で借り入れる金銭のことです。

お金を借り入れたとき

(問題)
ハル㈱は、ムギ銀行から現金100円を借り入れた。

借方科目金額貸方科目金額
現金100借入金100

借方(左)
現金は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。

貸方(右)
借入金は負債なので、増えるときは貸方(右)に配置します。(後日、お金を返さなければならない義務が発生したため)

お金を返したとき

(問題)
ハル㈱、ムギ銀行に借入金100円とともに利息を現金で支払った。
なお、年利率は4%で借入期間は6ヶ月である。

借方科目金額貸方科目金額
借入金100現金102
※ 支払利息2

借方(左)
借入金は負債なので、減るときは借方(左)に配置します。(後日、お金を返さなければならない義務がなくなるため)

支払利息は費用なので、増えるときは借方(左)に配置します。(利息を支払うときに使う勘定科目は支払利息です)

貸方(右)
現金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。

※ 100円×4%×6ヶ月÷12ヶ月=2円

手形貸付金

お金を貸すときは、一般的には借用証書というものを受け取りますが、代わりに約束手形を受け取る場合もあります。
この場合に使う勘定科目が手形貸付金です。

お金を貸し付けたとき

(問題)
ハル㈱は、カリン㈱に現金100円を貸し付け、約束手形を受け取った。

借方科目金額貸方科目金額
手形貸付金100現金100

借方(左)
手形貸付金は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。(後日、お金を返してもらう権利が発生したため)

貸方(右)
現金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。

お金を返してもらったとき

(問題)
ハル㈱は、カリン㈱から手形貸付金100円とともに利息10円を現金で受け取った。

借方科目金額貸方科目金額
現金110手形貸付金100
受取利息10

借方(左)
現金は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。

貸方(右)
手形貸付金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。(後日、お金を返してもらう権利がなくなるため)

受取利息は収益なので、増えるときは貸方(右)に配置します。

手形借入金

お金を借りるときは、一般的には借用証書というものを渡しますが、代わりに約束手形を渡す場合もあります。
この場合に使う勘定科目が手形借入金です。

お金を借り入れたとき

(問題)
カリン㈱は、ハル㈱から現金100円を借り入れ、約束手形を渡した。

借方科目金額貸方科目金額
現金100手形借入金100

借方(左)
現金は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。

貸方(右)
手形借入金は負債なので、増えるときは貸方(右)に配置します。(後日、お金を返さなければならない義務が発生したため)

お金を返したとき

(問題)
カリン㈱は、ハル㈱に手形借入金100円とともに利息10円を現金で支払った。

借方科目金額貸方科目金額
手形借入金100現金110
支払利息10

借方(左)
手形借入金は負債なので、減るときは借方(左)に配置します。(後日、お金を返さなければならない義務がなくなるため)

支払利息は費用なので、増えるときは借方(左)に配置します。

貸方(右)
現金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。