帳簿の締め切りって何だろう？

帳簿の締め切り

帳簿の締め切りとは、決算期において各勘定科目を整理するために締め切る作業のことをいいます。
当期分の取引と決算整理の記入を終えると、当期と次期の記入を区別するために帳簿の締め切りを行います。
帳簿の締め切りの流れは、下記の通りとなります。

1.収益と費用の各勘定科目の残高を損益勘定へ振り替えます。
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2.損益勘定に集約された金額の残高を０にして、繰越利益剰余金勘定へ振り替えます。
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3.資産・負債・純資産・収益・費用の各勘定科目を締め切る。

1.収益と費用の各勘定科目の残高を損益勘定へ振り替えます。

(問題)
決算整理後の収益と費用の各勘定科目の残高は、下記の通りである。
損益勘定に振り替えなさい。

借方科目	金額	貸方科目	金額
売上	1,500	損益	1,500
受取地代	200	損益	200
損益	900	仕入	900
損益	100	支払家賃	100

※ 収益と費用は、期ごとに計算するので、期が終わると残高が0になるように損益勘定に振り替えます。

2.損益勘定に集約された金額の残高を０にして、繰越利益剰余金勘定へ振り替えます。

(問題)
収益と費用の各勘定科目の残高を振り替えた後の損益勘定は下記の通りである。
損益勘定の残高を繰越利益剰余金勘定に振り替えなさい。

借方科目	金額	貸方科目	金額
損益	700	繰越利益剰余金	700

借方
損益勘定は貸方(右)残高であるので、借方(左)に配置して残高を0にする。

貸方
利益が出ている状態なので、繰越利益剰余金を貸方(右)に配置します。

3.資産・負債・純資産・収益・費用の各勘定科目を締め切る。

・収益と費用の各勘定科目の締め切り
収益と費用の各勘定科目は損益勘定への振り替えにより借方と貸方の金額は一致しています。
借方と貸方の合計金額が一致していることを確認して、合計金額の下に二重線を引いて締め切ります。

・資産、負債、純資産の各勘定科目の締め切り
資産・負債・純資産の各勘定科目は、残高を次期に繰り越します。
ですので、残高のある側の反対側に「次期繰越」と記入し、借方と貸方の合計金額を一致させて、合計金額の下に二重線を引いて締め切ります。
そして、「次期繰越」の反対側の二重線の下に「前期繰越」と記入します。

(問題)
決算整理後の各勘定科目の残高は下記の通りである。
各勘定科目を締め切りなさい。