証ひょうって何だろう?
証ひょう
証ひょうとは、取引を裏付ける書類のことをいいます。
証ひょうには、※1 納品書、※2 請求書、※3 領収書などがあります。
※1 納品書とは、商品やサービスを納品するときに発行される書類のことです。
※2 請求書とは、商品やサービスの対価を請求するときに発行される書類のことです。
※3 領収書とは、商品やサービスの対価を受け取ったことを証明する書類のことです。
(問題)
カリン㈱から商品を仕入れ、以下の請求書を受け取り、代金は後日支払うこととした。
消費税は税抜方式で処理している。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
仕入 | 400 | 買掛金 | 440 |
仮払消費税 | 40 |
借方
仕入は費用なので、増えるときは借方(左)に配置します。
仮払消費税は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。(仮払いは資産であるため)
貸方
買掛金は負債なので、増えるときは貸方(右)に配置します。(後日、お金を支払わなければならない義務が発生したため)
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(問題)
ハナ㈱から備品を購入し、以下の請求書を受け取り、代金は後日支払うこととした。
消費税は税抜方式で処理している。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
消耗品費 | 500 | 未払金 | 550 |
仮払消費税 | 50 |
借方
消耗品費は費用なので、増えるときは借方(左)に配置します。
仮払消費税は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。(仮払いは資産であるため)
貸方
未払金は負債なので、増えるときは貸方(右)に配置します。(後日、お金を支払わなければならない義務が発生したため)
(問題)
従業員が出張から戻り、以下の報告書と領収書が提出された。
出張にあたって、従業員には20,000円を概算払いしており、差額を現金で受け取った。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
旅費交通費 | 12,900 | 仮払金 | 20,000 |
現金 | 7100 |
借方
旅費交通費は費用なので、増えるときは借方(左)に配置します。
現金は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。
貸方
仮払金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。
※ タクシー代は報告書と領収書で重複しているので、二重計上には気を付けてください。
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(問題)
以下の納付書に基づき、普通預金口座から振り込んだ。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
未払法人税等 | 100,000 | 普通預金 | 100,000 |
借方
未払法人税等は負債なので、減るときは借方(左)に配置します。(後日、お金を支払わなければならない義務がなくなるため)
貸方
普通預金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。
※ 納付書の科目欄に法人税と記載され、確定申告に〇がついているので、法人税の確定申告であることがわかります。
※ 法人税について学びたい方はこちらへどうぞ
(問題)
取引銀行のインターネットバンキングで当座勘定照合表を参照したところ、以下の通りであった。
5月9日の取引の仕訳をしなさい。なお、下記の会社は、ハル㈱の取引先であり、すべて掛け取引としている。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
買掛金 | 50,000 | 当座預金 | 50,200 |
支払手数料 | 200 |
借方
買掛金は負債なので、減るときは借方(左)に配置します。(後日、お金を支払わなければならない義務がなくなるため)
支払手数料は費用なので、増えるときは借方(左)に配置します。
貸方
当座預金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。
※ 5月9日の取引には、「お振込み カリン㈱」と「お振込手数料」とあるので、カリン㈱に当座預金口座から振り込んでいます。
また、取引先とは掛け取引としていますので、買掛金の支払いということがわかります。
お振込手数料に関しては、支払手数料で処理します。
(問題)
事務所の賃貸借契約を行い、以下の振込依頼書に基づいて普通預金口座から振り込んだ。
なお、仲介手数料は費用として処理すること。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
支払手数料 | 50,000 | 普通預金 | 300,000 |
差入保証金 | 200,000 | ||
支払家賃 | 50,000 |
借方
支払手数料は費用なので、増えるときは借方(左)に配置します。
差入保証金は資産なので、増えるときは借方(左)に配置します。(後日、お金を返してもらえる権利が発生したため)
支払家賃は費用なので、増えるときは借方(左)に配置します。
貸方
普通預金は資産なので、減るときは貸方(右)に配置します。
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